新世紀エヴァンゲリオンREPLACE 第拾六話までの設定
-登場人物-
○相田ケンスケ
カヲルと同時期に2−Aに転校してきた少年。JA事件で所属していた戦自の少年兵養成施設が閉鎖された所を保安部にスカウトされた。チルドレンたちの学校における護衛担当官である。厳しい訓練を残ってきただけあって個人戦技は優秀で、加持の部下たちと戦ってもそう引けは取らないが、今の所活躍の場はない。
○鈴原トウジ
2−Aのクラスメイト。何故かいつも黒いジャージを着用している。カヲル、ケンスケと意気投合してからはまじめに授業に出るようになったが、それまでは滅多に授業に出ていなかったようだ。大柄な体にふさわしくパワーがあり、ケンカでは負け知らずの大物として校内のみならず近隣校でも恐れられている。しかし卑怯な行為や弱い者いじめを嫌う熱血漢で、いわゆる番長的な存在。
○洞木ノゾミ
ヒカリの妹。生意気盛りの小学六年生。レイに助けられて以来「レイお姉ちゃん」と呼んでレイを慕い、レイにとっても妹分的な存在だが、性格的にはやはり古い付き合いのマナの影響が大きい。しばしばマセた発言をしてはレイやヒカリの目を白黒させている。
○青葉シゲル
発令所主席オペレーター。階級は二尉。冬月司令直属の役職で、実はオペレーターたちの中で再先任であり、一番地位が高い。コンピュータネットワークを利用した情報収集、ハッキングのスペシャリスト。NERV職員で構成されるロックバンド「Earth Gard」のギタリストもしており、その長髪とあいまって軟派な人間と見られがちだが、実は同僚の伊吹マヤに一途な思いを寄せる純情な面を持つ青年である。
○日向マコト
発令所主任戦術オペレーター。階級は二尉。ミサトの直属の部下で、作戦部のサブリーダーであり戦闘中に作戦を各方面に伝達、調整する役割を負っている。眼鏡を掛けたいかにも理知的な容貌の青年で、女子職員からの人気も高いが、本人は上司であるミサトに思いを寄せている。青葉とは下の名前で呼び合う親友同志。
○伊吹マヤ
発令所主任技術オペレーター。階級は二尉。リツコの直属の部下に当たる。作戦中にエヴァのコンディションをチェックし、また使徒の状況をリサーチするのが主任務である。24歳とは思えないかわいらしい少女のような雰囲気を持っており、男子職員からの好感度ナンバーワンだが現在特に付き合っている相手はいない。
○霧島タケヒコ
NERV航空隊司令。階級は一尉。マナの父で、元戦略自衛隊のエースパイロット。ミサトや加持のスカウトに応じてNERVへ移籍してきた。現役パイロットとしてはかなりの年長なのだが、今でもいざという時は自ら機体を操縦して空に上がる根っからの飛行機野郎でもある。サーベルのような痩せてはいるが適度に筋肉の付いた締まった体をしている。
○洞木ミキオ
NERV本部会計部部長。階級は一尉。ヒカリの父で、タケヒコとは親友同志だが対照的に恰幅の良い男性である。元の経歴は日本銀行の部長で、金勘定をさせたら世界でも右に出るものはいないという経済のエキスパートでもある。職場では厳しいが家庭では三人の娘たちをこよなく愛する優しい父親で、特にノゾミには甘い。
○サー・オールディス・アークハート大将
国連太平洋艦隊司令長官。元英国海軍の提督で、穏やかな人柄で知られている。人を見掛けで判断せず、加持やリツコのプロとしての気配を察し、使徒戦の指揮を委ねるなど懐の深い人物である。
○時田シロウ
JAの主任開発者で、日重共第一特殊機材開発部部長。JA暴走事件の責任を取って左遷され、のち退社。現在はベンチャー企業を起こしているようだ。
○キール・ローレンツ
秘密結社「ゼーレ」及び人類補完委員会の現主席。表の世界では世界的な巨大財閥「ローレンツ・コングロマリット」の総帥でもある。視力補正用のバイザーを常に着用しており、その表情を窺い知る事は難しい。目的のためならいかなる手段をとる事も問わない冷酷な人物。
-世界設定編-
○日本と3つの新東京市
セカンドインパクトで多くの県庁所在地となる都市が壊滅した日本では、それまでの都道府県制を改め、県庁所在地の生き残った県が周辺の県を合併して「州」とする道州制を取っている。具体的には北海道(旭川)・東北(会津若松)・関東(高崎)・東海甲信越(甲府)・近畿(大津)・中国四国(三次)・九州(阿蘇)の一道七州。
これに当てはまらないのが、新首都として建設あるいは指定された3つの新東京市で、第一(那須新首都)、第二(松本臨時首都)、第三(箱根新首都)があり、この周辺の自治体を合わせてアメリカのコロンビア特別区(ワシントンD・C)のような特別州を構成している。それぞれの特別州の名前は那須・諏訪・相模となっている。
○ゼーレメンバーのいる国
ドイツ・イギリス・フランス・アメリカ・ロシア・イタリア・スペイン・カナダ・トルコ・スウェーデン・中国の11カ国。このうち前五ヶ国にはNERVの海外支部が有り、その代表は人類補完委員会の委員でもある。なお、昔は日本にも代表がいたが、現在日本代表はなく代行も選出されていない。そして後ろ三ヶ国は上位国の方針に対し反意を抱いている模様で、必ずしも一枚岩の組織というわけでもないらしい。
英文サブタイトル解説
第九話「瞬間、心、重ねて」
英文サブタイトル「Peaples in Millerland」
「鏡の国の住人」。鏡合わせのようなユニゾン合戦を繰り広げる使徒とエヴァ、そして鏡のこちらと向こうが決してふれあえない様に起こる、ちょっとした気持ちのすれ違いを表わすタイトル。
第拾話「マグマ・ダイバー」
英文サブタイトル「DEEP RED」
「深い赤」。素潜り世界一記録保持者、ジャック・マイヨール氏のドキュメント映画「ディープ・ブルー」と同名のサメ映画をもじって付けました。ダイビング&怪物との死闘という事で個人的には会心のタイトルだったりします(笑)。
第拾壱話「静止した闇の中で」
英文サブタイトル「Conffession」
「告白」。作中でミサトをはじめとして様々な人が自分の心情や過去を告白している、という事で付けたタイトルです。
第拾弐話「奇跡の価値は」
英文サブタイトル「Trinity」
「三位一体」。もちろんチルドレンたちの事でも有りますが、現場・司令部・南極と三箇所に分かれてもNERVの団結は強い、という意味も含ませてあります。
第拾参話「使徒、侵入」
英文サブタイトル「Lay an ambush」
「思わぬ伏兵」。タンパク壁から出てきた使徒も伏兵なら、思わぬ形で危機を救った加持も伏兵ですね。そういう意味を込めたタイトルです。
第拾四話「ゼーレ、魂の座」
英文サブタイトル「Be buried in thought」
「思いにふける」。第拾壱話と名づけ方が似ていますが、作中登場人物たちがそれぞれの思いにふけっている事を表わすタイトルです。
第拾五話「嘘と沈黙」
英文サブタイトル「Can I love you agein?」
「私はもう一度あなたを愛せますか?」。この回のメインテーマ、加持とリツコの恋を表わした言葉です。この回は書いていて背中がかゆくなりました(爆)。
第拾六話「死に至る病、そして」
英文サブタイトル「Journey for the past and Promiss to meet again」
「過去への旅、そしてまた再会の時まで」。まあ、中身そのままのタイトルです。ちなみに構想段階でレイの過去はマユミにするかマナにするか、最後まで悩みました。眼鏡のシーンでマユミに決定したんですが。
作者の戯れ言
どうでも良い設定の第二弾です(爆)。特に英文サブタイトルは己の英語力の無さに歯噛みしたくなります。もう少し詩的な表現が出来るようになればいいんですが。もっとも中高通じて3以上取った事の無い人間にゃ無理な話ですが(自爆)。
あとは、世界設定編なんて読者の皆さんにはマジでどうでも良いんじゃないかと思う時があります。正直言って、私の趣味と自己満足が一番丸出しになっているのはここです。まあ、自己満足なので聞き流してください。
ではまた本編でお会いしましょう。
2001年1月新春 さたびー拝
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