この作品は、『さたびー』様のHPにある『りばーしぶるハート』を題材にした物語です。

日常の一コマとしてお楽しみくださいませ m(_ _)m


『外食に行こう♪』

作:スパイクさん

第六話〜外食大戦=ロマンスは萌えの輝き=〜


―前回までのあらすじ―


第六話にして、ようやく外食を食べに行く所まで辿り着いた一行……長かった。

作者としては、さっさと夕食を済まして欲しいところなのですが、そんな願い虚しく消え去ります。

ああ!なんて可哀相な作者!悲劇の少年!

麻咲「黙れ!この偽善者!」

(筆:あ、麻咲ちゃんだ。初登場の一言目がそんな罵倒で良いんですか?)

麻咲「何が「いいんですか?」だ!やい筆者!どうしてオレの出番がまだ来ないんだよ!」

(筆:いや……それはその……)

麻咲「最初の頃の打ち合わせでは、オレも昼食時には帰ってくる予定じゃなかったのかよ」

(筆:うん。でも新しいネタが浮かんで、麻咲ちゃんにはもう少し出演を遅らせてもらったのだ)

麻咲「んな!」

(筆:でも、逆に美味しいところに登場するよ)

麻咲「そっか……解った。それまで我慢してやるさ」

(筆:あ、でもね麻咲ちゃん……あくまで『予定』だから♪)

麻咲「なんだそりゃーーー!!」

(筆:そんな訳でいよいよ大詰め!りばーしぶるハート外伝『外食を食べよう 第六話〜外食大戦=ロマンスは萌えの輝き=〜』を開始いたしま〜す)

麻咲「あ、タイトルコールもやりやがった!!筆者ぁーー!叩き斬ってやるーー!」



〜商店街〜


「「消える飛行機雲〜僕たちは見送った〜」」

「お二人とも上機嫌ですね」

「そりゃそうよひろのちゃん。久々にみんなで外食に行くんだから嬉しいに決まっているじゃない」

「そうだよ〜みんなで外食なんだよ〜」

 美紗緒と祐香、そしてひろのの三人がお互いに手を繋ぎながら歩いている。もちろん、ひろのが真ん中だ。その後を和希、治子、絵美の三人が微笑みながら見守っている。さらに、商店街で店を構えるおじさんやおばさん達もニコニコしながら一行を見守っていた。どうやら、いつもドタバタが絶えない所為もあってか、商店街の住人に覚えられているようだ。

「ところで治子、麻咲ちゃんとは連絡取れたの?」

「はい。携帯にかけたら、「じゃあ、部活の子達と夕食を食べに行きます」って言ってました」

「それなら安心ね」

 今まで本編に登場していない上、タイトルコールで更に出番が遅くなると言う事実が発覚した麻咲を心配してか、治子に確認を取った和希だったが、問題はなかったようだ。

「あ、皆さん。そこを右に曲がった所が『桜大戦屋』らしいですよ」

「「「「「りょうか〜い♪」」」」」



〜『桜大戦屋』前〜


 一行が目的のお店の前に来ると、そこには超が付くほどの立派なお店が建っていた。

(筆:具体的な説明をすると、帝劇みたいな場所であった)

 やはり雑誌に載せられるくらいなのか、かなりの行列が出来ていた。治子達も了解したのか列に並んだ。

「うわ〜……みんな忙しそうだよ」

 祐香が店の中を覗くと、奥のほうで給仕の人達が忙しそうに動き回っていた。治子は、プロ意識が出てしまうのか、観察するように給仕の人達を見つめていた。

(へぇ〜……ここの接客は遠くから見てもレベルが高いのが解るなんて。やるわね)

 そう心の中で納得して、感嘆をあげたり、頷いていたりしていた。また、和希は和希で別のことを考えていた。

(ここの建築物やコスチュームって、ネタになるわね……少し通おうかしら)

 と、腕組をして口元に笑みを浮かべていた。やはり女になっても漫画家としての眼光は衰えていないようだ。

 そうこうしている内に、いよいよ治子達が店には入れる順番が回ってきた。美紗緒と祐香は目を輝かせて、小走りでお店の中に入っていった。他のメンバーも二人に続くようにお店の中に入っていった。

「「「「「「いらっしゃいませ〜」」」」」」

 店の中に入ると、給仕達が一斉にあいさつを投げかけてきた。しかし、お店に入った彼女達にその声は聞こえていなかった。なぜなら、その店の造りが独特だったからである。

「む〜……祐香ちゃん〜あの奥にあるのって舞台だよね?」

「たぶんね……どう思う?ひろのちゃん」

「はい。私もそう思います……それにしても凄いですね。」

「ねえ治子。このタイプのお店って珍しいんじゃない」

「ええ、一流ホテルにも見られるタイプですよ。やるじゃないの」

「……すごい」

 各々が感想を述べていると、一人の給仕が歩み寄ってきた。

「いらっしゃいませ。給仕の『真宮寺 佐倉』と申します。6名様ですか?」

「はい」

「おタバコは?」

「いえ……禁煙席でおねがいします」

「かしこまりました……では、こちらへどうぞ」

 そう言って真宮寺と名乗った青年は、舞台の近くの方に一行を案内した。

「こちらです」

 そう言って真宮寺は一行を席に座らせた。

「こちらがメニューとなっております。お決まりになりましたら、テーブルに備えてある鈴をお鳴らし下さい」

 軽く頭を下げた真宮寺は、踵を返して次の客の接客へ向かった。どうやら、人手不足のようにも見える。

「さて、一体どんな料理があるのかしら?」

 真宮寺を見送った和希は、メニューを開いて今晩の食事をチョイスしていった。隣にいる絵美も和希と相談しながら注文を決めていった。ひろのと治子は、食後のデザートをどうしようかと会話に華を咲かせている。「体重が気になる」とか「だったらこの低カロリーって言うのは?」と言う声が聞こえてくるくるくらいだ。一方、美紗緒と祐香は(実際は祐香だけだが)悩んでいた。

「う〜ん……この『イチゴランチ』って言うのがいいかなぁ?それとも、『ストロベリー定食』にしようかな〜?ねえ、みさだったらどっちがいい?」

「む〜……どっちもおいしそうだよ〜」

「う〜ん……悩むなぁ」

「だったら、両方頼んだら?祐香ちゃんならペロッと食べられちゃうよ」

「でも、それだと太るのよ……それより、みさは決まったの?」

「決まったよ〜でもヒミツ〜♪」

「え〜教えてくれたって良いじゃない」

「だめ〜注文する時まで黙秘するんだよ〜」

「え〜い、教えなさい♪」

「む〜祐香ちゃん、脇の下はずるいよ〜」

 と、結局いつもの通りになってしまったようだ。


「みんな決まったわね?それじゃあ注文するわよ」

 みんなの確認を取った治子は、言われた通り鈴を鳴らした。


つ〜づく飛行機雲〜 僕達は見送った〜

あとがき

皆様お久し振りです。失踪中のスパイクです。

いや〜久々に執筆すると色々苦労しますね(^^;

あ、今回出てきた一発キャラの「真宮寺 佐倉」さん(男) 元ネタは解ったかな?

徐々に感覚を取り戻していきたいのでどうか見守っていて下さい。

では……次回をお楽しみに〜


スパイクさんへの感想はこちら


管理人のコメント

 いよいよお店まで来た一行ですが…

>具体的な説明をすると、帝劇みたいな場所であった

 実は私は元ネタをやった事が無いのでどんな建物かイメージが湧かなかったりします(爆)。

>給仕の『真宮寺 佐倉』と申します

 あの人か?あの人なのかっ!?

>この『イチゴランチ』って言うのがいいかなぁ?それとも、『ストロベリー定食』にしようかな〜?

 ど、どんなメニューなんだろう…って言うか、この二つはどう違うんでしょう。

 皆さんもスパイクさんにどんどん感想のメールを送って催促しちゃいましょう!!


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