この作品は、『さたびー』様のHPにある『りばーしぶるハート』を題材にした物語です。
日常の一コマとしてお楽しみくださいませ m(_ _)m
『外食に行こう♪』
第四話
〜その時歴史は動いた〜
作:スパイクさん
―前回までのあらすじ―
予想通りと言うか何と言うか……お約束の如くオチをつけてくれた祐香と美紗緒の二人。
では、そんな事が行われているとも知らなかった彼女達の反応はどうなのだろうか?
ちょっと聞いてみましょう♪現地の治子さ〜ん!
治子「は〜い♪こちら「しおさい女子寮前」現地担当の前田治子で〜す♪って、なにやらせるのよ」
(筆:そんなこと言って……ノリノリ(死語)じゃないですか)
治子「そ、そんなことはどうでもいいのよ!それよりも、一体何があったのよ?」
(筆:ナニガデスカ?)
治子「何って……寮のキッチンが燃えちゃった事についてよ!」
(筆:ああ、その事ですか、いやはや……予想通りの展開ですね)
治子「祐香と美紗緒は大丈夫かしら?」
(筆:まぁ、お約束ですから……あ、面白いネタを思いつきました♪)
治子「面白いネタ?そんな事より寮にいた皆が心配だわ」
(筆:さすが治子さん。年の割にはしっかりした娘さんだ。そんな貴方に一発ギャグ♪)
治子「ううう……結局どこに行っても気苦労が耐えない運命なのね」
(筆:えぅ〜聞いてくださいよ〜)
治子「解ったわよ。早くして頂戴ね」
(筆:爆発に巻き込まれた皆、それを見た治子さんの一言『このプレッシャー……アフロか!』……どうです?)
治子「…………」
(筆:あの〜治子……さん?)
治子「それに、真奈ちゃんに何ていえばいいのかしら……あれだけ「大丈夫よ」って胸張って言ったのに」
(筆:コメント無しですか……うぐぅ)
治子「そんな事より、こんなに引っ張っていいの?前振り長いと嫌がられるわよ」
(筆:じゃあ、さっさと本編にいきますか。それでは現場の治子さ〜ん♪タイトルコールお願いしま〜す)
治子「コホン……では、りばーしぶるハート外伝『夕食を食べよう 第四話〜その時歴史は動いた〜』をお送りしま〜す♪
もちろん、チャンネルはそのままの状態よ♪では、本部にお返ししま〜す」
(筆:最後は結局ノリノリ(だから死語だって)だったじゃないですか(^^; )
(さて、今回は趣向を変えて皆さんには筆者と同じ視点で追っていってもらいましょう。)
〜和希の部屋〜
「ふみゅ〜……すぴー」
おやおや、奥から和希さんの寝息が聞こえてきますね。え?どうやって部屋に入ったのかって?ふふん、筆者を誰だと思っているんですか。私がその気になれば部屋の鍵の一つや二つノープロブレムですよ。
さて、そんな事より和希さんの部屋の様子をお伝えしましょう。
まず、強盗が入ったかのような部屋の荒れ模様……まず目に付くのは、部屋中に屍のように散っている原稿用紙ですね。恐らく、修羅場を終えた後なのでしょう。
そして、なぜか壁に突き刺さっているペン類。机や床にならまだしも、なぜに壁に刺さっているのでしょうか?あ、良く見たら天井にも刺さっているし。あとは……空になった栄養ドリンクのビンが原稿用紙と同じくらい転がっています……何だか、静寂が逆に不気味さを醸し出しています。
「う〜へんしゅ〜ちょ〜しめきりはまもるから、もういぢめないで〜」
どうやら、部屋の主は悪い夢でも見ているようです。しかも、某万年眠り娘と同じくぬいぐるみを抱いて……ってぬいぐるみですか!?しかもキリンのぬいぐるみですか!!
「む〜ひっしゃさんうるさいんだよ〜」
寝ながらツッコム所までそっくりだし。しかし、何だかいつもと違って年相応の可愛さを醸し出しているような気がするのは筆者だけだろうか?
「しずかにするんだよ〜ねむいんだよ〜」
ぬう、睡眠を妨げてしまったようだ……しかたない、次の部屋に移動しますか。
〜絵美の部屋〜
さて、今回もサクサク進めていきましょう!早速ですが、部屋の状況をお伝えします。部屋の中には…
「……何をなさっているんですか?」
おわ!!起きていたんですか!?
「……気配を……感じたもので」
はぁ……絵美ちゃんってそんな特殊能力あったっけ?
「…………秘密です」
そ、そうですか……でも、一つ疑問点があるのですが……いいですか?
「……何でしょう」
あの……モノローグと会話するのはどうかと思うのですが……これも特殊能力か何かですか?
「………………そんな事より、一体何しに来たんですか?」
いや……前の質問に答えて欲しいんですが
「……そんな事より、一体何しに来たんですか?」
あの……
「……そんな事より、一体何しに来たんですか?」
……ごめんなさい……もう聞きません。あと、ここには様子を見に来ただけです
「……そうですか」
えっと……退散します。
パタン
えぐえぐ……次の場所に移動したいとおもいます。
〜洗面所〜
「ん〜♪らら〜〜♪」
洗面所の方からハミングが聞こえてきました。どうやら、ひろのが洗濯機の前で仕事をしながら口ずさんでいるみたいです。しかしこの子も、エプロンをして腕まくりして仕事をしている後ろ姿は新妻そのものですね。これで料理も作れれば理想的なお嫁さんになれるんですが……まぁ、最近は男性も料理を作るから問題ないのか?
「あの〜どうかしたんですか?」
(筆:おおッ!いつの間にか私の前にひろのちゃんの姿が……ちょっとまて。その格好は誘っているのか?)
「ほえ?」
状況が解っていないモニターの前の諸君には説明しておこう。ひろのの体勢は、二の腕を胸に当てるように構えて、しかも指先をいじらしく唇に当てている状態なのである。これは天然なのか?
「あの〜急に黙り込んだりして……どこか痛いんですか?」
(筆:いや……なんでもだんです。それより、これ以上前かがみにならないで下さい(泣))
「う〜ん……何だか解りませんが、とにかく大丈夫なんですね。よかった♪」
そう言ってひろのは再び仕事をし始めた。危ないところだった……彼女はあらゆる意味で危険だ。
ちょっと距離を置かなければ……よし、少し後ろに下がって様子を伺っていよう。
「う〜ん……取れない〜」
ひろのは前かがみの状態で一生懸命棚の下に手を伸ばして何かを探っているみたいだ。後ろから見ると誘っているかのようにヒップが揺れているのですが……ぐぅ!!距離を置いてもその威力は変わらないのかぁ!
「あ!取れた♪」
と、こちらが悶え苦しんでいるうちにひろのは目的を果たしたらしい。ゆっくりと立ち上がるひろのだが、あのままでは上の棚に頭をぶつける様な気がする。
ゴン!
「痛ッ!」
ほらやっぱり。あ、今の衝撃でうえの棚にあったトイレットペーパーが……
(筆:ひろのちゃ〜ん、危ないよ〜)
「へ?……きゃ!」
ひろのは昔あった漫画のようにトイレットペーパーの中に埋もれてしまった。しかし、どうしてこんなにトイレットッペーパーの買い置きがあったんだろう?この量はどう考えても棚の上に乗る量じゃないし。
「うう〜痛いよ〜」
おお、トイレットペーパーをどかしながらひろのがひょっこり頭を出した。しかも涙目になっているし。
「はぁ〜……片付けなきゃ」
結局、筆者も手伝う事になってしまった。しかし、彼女も不憫な女の子だ。
「よし♪お洗濯終了〜あとは夕方にでも干してある洗濯物を取り込めば終了だね〜」
そう言って、ググッと背筋を伸ばして深呼吸をしようとしたその時。
ボオォォォ!!ドバン!!バン!!バン!!
「きゃ!!な、なに?どうしたの?」
思わず尻餅をついてしまったひろのは、お尻をさすりながら立ち上がる。すると、キッチンの方から
「みさ〜消火器〜早く〜」
「む〜祐香ちゃん消防署って何番〜」
「えっと〜確か1192〜」
「祐香ちゃん〜それって鎌倉幕府だよ〜」
「じゃあ、177」
「……祐香ちゃん〜なんだか違うよ〜」
「私も解らないわよ〜」
という、漫才のような会話が聞こえてきた。さらに…
「ちょっと!どうしたの!?」
「あ〜和希さ〜ん……助けて〜」
「む〜和希さ〜ん……事件は会議室で起きているんじゃない〜キッチンで起きてるんだ〜」
「みさ!こんな時になにバカな事口走っているのよ!」
「……はい、消火器」
という会話まで聞こえてきた。
「ま……まさか」
そう呟くとひろのは近くに備えてあった消火器を手にして走っていった。
(ここからは、いつもの視点に戻ります)
ひろのがキッチンに辿り着いたときは、既にそこは火の海であった。
「あ、ひろのちゃん!お願い」
ひろのの手にもっている消火器を確認した和希は、目で消火する位置を伝えた。ひろのも、頷いて言われた方向に噴射口を向けて消火剤を放出した。すると、いくらか炎の勢いが弱まったようだ。
「あと一息よ!ほかに消火器は無いの!?」
和希は冷静に状況を判断しながら皆に問い掛ける。すると、絵美がスッと足を前に踏み出した。そして
「……発射」
小さな掛け声と同時に、どう考えても普通じゃない量の煙が出てきた。不思議に思ったひろのが絵美の手元を見てみると、なんとドラム缶サイズの消火器から延びるホースを握っていたのであった。
「え、絵美さん……それは?」
「……秘密です」
そう言って再び消火活動を再開する絵美。ひろのも、深く追求するのは不味いと判断したのかこれ以上の質問はしなかった。そんなやり取りをしているうちに、火はいつの間にか消化されていた。そして
ウーウーウーウーウー
サイレンの音が近づいてきて、消防隊員達が家の中に入ってきた。
「皆さん!無事ですか!」
その声を聞いた彼女達は、気を緩めたのか気を失って倒れていった。
〜外にて〜
治子は、買ってきたパスタの材料を地面に落とした事にも気付かない状態で呟いた。
「な……何があったの!?」
帰って来た治子の見たものは、沢山の野次馬と一部が真っ黒く変色した寮であった。
少し落ち着いてから、近くにいた人に何が起こったのか聞いてみることにした。
「あの……何があったんですか?」
「ん?ああ、火事だよ。火事」
「火事……ですか」
「そう、まぁ怪我人とかは出なかったみたいだし、周辺に被害が出たわけでもないみたいだよ」
状況を説明してくれる中年男性の声は治子の耳には届いていなかった。そんな中、治子の目に救急車の中に担がれていくみんなの姿が入った。
「ちょ、ちょっとすみません!通してください!」
野次馬を掻き分けて立ち入り禁止のロープの張ってある所まで進んでいく治子。そして、ロープを潜って、救急車に近寄る。
「すみません!私、ここの住人なんですが、ここにいた子達は無事なんですか!?」
「あ、ああ……安心してください。少し気絶しているだけです。丁度良かった、病院まで来て頂けますか?」
「はい」
そうして、治子と気絶したメンバーは病院に向かうのであった。
続くんです……続けさせて下さい(泣)
あとがき
執筆のペースが止まってしまいました(苦笑)
別に、『停滞』していた訳ではないです。このネタに関しては何も言わないで下さいね(^^;
さて、舞台は病院へと移る訳ですが、彼女達……お昼を食べていません(ぉぃ)
さらに、なんだか当初の予定とだいぶ違ってきたような気がします。
追記:祐香と美紗緒が無事な理由は、次回発表いたしますm(_ _)m
スパイクさんへの感想はこちらへ
管理人さたびーのコメント。
>何だかいつもと違って年相応の可愛さを醸し出しているような気が
…和希は21歳なんですが(苦笑)。
>「……気配を……感じたもので」
あああ、絵美が毒されてる(笑)。多分和希とマンガ書いてるうちに…
>危ないところだった……彼女はあらゆる意味で危険だ。
ひろのは自分の魅力には無自覚ですからね…確かに危険ですね(爆)。
>「うう〜痛いよ〜」
…みさき先輩?(笑)
>「む〜祐香ちゃん消防署って何番〜」
>「えっと〜確か1192〜」
>「祐香ちゃん〜それって鎌倉幕府だよ〜」
>「じゃあ、177」
>「……祐香ちゃん〜なんだか違うよ〜」
>「私も解らないわよ〜」
…この娘さん達は(笑)。果たして混乱しているのか落ち着いているのか…
>不思議に思ったひろのが絵美の手元を見てみると、なんとドラム缶サイズの消火器
…あああ、やっぱり毒されている(笑)
さて、休む間もなく第5話に続いています。はたして娘さん達の運命やいかに…?
皆さんもスパイクさんにどんどん感想のメールを送って催促しちゃいましょう!!
戻る