翼持つものたちの夢

霜月天馬

第二部十五話 〜同人の世界へようこそ 後篇その2〜



「ところで、一体どこへ連れて行くつもりかしら」
「ああ、普通の場所ではおそらく迷惑が掛かるとおもってな部屋を一室借りた」
「そうなんだ。勇蔵も結構気が利くわね」
「まあな。どうせ、直子が虎になったら手が付けられんし、それに暴れても被害が少ないに越した事はないからな」
「そうね。ってどういうことよ勇蔵」
 とまあ、私達は宴会場へとむかうことになった。ちなみに私達以外に4号の連中も同行するらしい。あと、蝉代の古い友人が来るという話を蝉代からきいた。
「ここだ」
「いらっしゃいませ。ご注文をどうぞ」
「俺は焼酎を頼む」
「ボクは生中」
「私も生中をおねがい」
「では自分は焼酎を」
「私は……そうね。スピリタスある」
「ええ、有りますが。お客様、そのお酒は強いですが大丈夫ですか」
「じゃあ。それを瓶ごと頂戴。大丈夫よ」
「わかりました」
「ねえ。直子スピリタスってなに」
「ん。ウォッカの一種でアルコール度数が90以上の強力な蒸留酒よ」
「じゃあ。私も直子と同じ物をもらうわ」
 とまあ、私たちの注文を終えていた。一方4号店の皆さんは……
「私はブルーハワイを」
「アタシは生ビール大ジョッキでおねがいね」
「私はカルーアミルクを」
「あの……私もスピリタスを瓶ごと一本ください」

 とまあ、思い思いに注文していた。
 そんなこんなで注文していた飲み物が回り、乾杯の挨拶をしようとしたが誰にするかで迷っていたが、蝉代の一声で結局私が乾杯の音頭を取る事になった。
「えーと。僭越ながら私が乾杯の音頭をとらせてもらいます。では各自それぞれのグラスをもって。乾杯〜」
「「「「「「「「乾杯〜」」」」」」」
 とまあ、それぞれが思い思いにのんでいた。ちなみに私と蝉代と美春はスピリタスを。勇蔵と純一は焼酎を治子と貴子はビール。さやか
 と朱美の二人はカクテルとまあ、それぞれ好みが奇麗に分かれていた。
 で、口火を切ったのは美春であった。
「直子さん。さっきは不覚を取ったけれど。今度はこれで勝負です」
「望む所よ。どこまでいけるか腰が抜けるまで飲むわよ」
「ええ」
 とまあ、私と美春は意気投合して肴を片手に飲んでいた。で、一方治子さん達は
「それにしても、蝉代とこうして飲むなんて初めてじゃあないかしら」
「そうなるわね。ふふ。どこまでいけるか勝負よ」
「望む所ね」
「ふーん。ずいぶん楽しそうだな蝉代」
「お、岩切来たのか」
「ああ。それにしても、こうして貴様と酒を酌み交わす時がくるとはな。ワタシにも一杯クレ」
「判った」
 そう言って蝉代は空いていたグラスを岩切に渡して瓶の液体を注いでいた。
「では乾杯」
「む……。ごほ。ごほ。蝉代やけに強い酒だな。一体なんなんだこの酒は」
「強かったか。これはスピリタス。WW2で火炎瓶が無くなったときにはこいつが火炎瓶の代用品として使われていたと言うくらいの代物だからね。ちなみにアルコール度数は95」
「蝉代。お前や光岡は昔から酒豪だったからな。ワタシはビールをもらうよ」
「あら、蝉代〜。あの人はどちら様かしら〜」
「人に物を尋ねるときは自分から名乗るのが礼儀だろうが……」
「そうね。私は前田治子。蝉代とは天翼からの付き合いよ」
「そうか。私は岩切華江(いわきりはなえ)だ。坂上とは昔からの付き合いだ。そう、相当昔からな……。かつては味方、そして敵だったが、今はそんな感情も無くなっていまは同士と言うところね」
「そうか。それじゃあ私はいるだけ野暮ね。私は向こうで飲むわ」
「すまんな。治子。っと。ところで岩切。犬飼たちはどうしている」
「蝉代。狙われているのになぜ私に聞く」
「いや。狙われていたとはいえ、あいつらも同じ悠久の時を生きるものだからね」
「ふん。そうだな。御堂は残念ながら死んだが、きよみと犬飼は別れたっきりどうしているか判らんな」
「そう。わかったわ。私の方は光岡とオリジナルのきよみが結婚してもうすぐ子供が生まれると言う事を聞いたくらいね。そろそろ生まれてもおかしくないかもね」
 とまあ、蝉代と岩切は昔話に花が咲いていた。で、それを見ていた治子は……
「ぶー。つまらないわね。でも、まあ、無理も無いか……」
「治子さん。よかったら僕と付き合ってください」
「ん。いいわよ。純一君。つかさちゃんと一緒に居ることが多いね」
「ボクは治子ちゃんと一緒にのめるなら嬉しいよ」
「でも、つかさちゃん。アンタ、純一君のことが好きなんでしょ」
「ギク。何でそれを知っているのかしら。朴念仁の治子ちゃんがどうして」
「ん。そりゃ。あんな事されたら私だって判るわよ。彼がワタシをえらぶかそれともつかさちゃんを選ぶか判らないけれどね」
 私は治子達をみてかなりやばい雰囲気になると判断しとっさに助け舟を出した。
「二人とも、男めぐって争うのは勝手だけど流血沙汰だけはやめてよね。後始末が大変だから。それに私に危害を加えるつもりならば治子さんといえども容赦はしませんよ」
「わ、判ったわ。直ちゃんの恐ろしさの片鱗は味わったわ」
「判ったワン。直子ちゃんが本気になったら私のことなんて鎧袖一触でしょうね……」
「あの〜。治子さん俺……。貴方のことが好きです。そしてあの頃からあこがれていました。でも、今は憧れよりも、貴方を支えてあげたい。今は、まだヘボヘボのマネージャー候補にしか見ていないのかもしれなくても、俺は治子さんの事を支えてあげたい。それが俺の本音だ……」
 そう言って純一はぶっ倒れて静かな寝息を立てていた。それを見た私達は……。
「あれま。しょうがないわね。タオルでも掛けておきますか」
「はあ〜。見事に玉砕しちゃったかも……あはは……。飲む……」
「どうやら。見事に散っちゃったわね。アタシも付き合うわよ〜」
「アタシも貴子さん達に付き合うわよ」
「それにしても、純一君って言ったわね。彼に此処まで言われた以上。付き合うにしろ、そうでないにしてもしっかり返事をしないと駄目よ治子」
「朱美さん。ええ。必ず返事をするわ」
「そう。よかった。でもね。羨ましいわよ治子〜。バツとして私達の自棄酒に付き合いなさい〜」
 とまあ、治子は4号店の連中とつかさちゃんの自棄酒につき合わされるのであった。で、一方蝉代の方は……
「坂上〜。右を向いても左を向いても暗いニュースばっかりでうんざりだよ。これもそれも、政治が悪いんじゃ〜ちくしょう〜」
「い、岩切。落ち着いて落ち着いて……」
「なによ〜。私よりも胸大きいからって。アタシに説教する気〜」
「完全に出来上がっちゃっているわね。はあ〜。岩切の酒癖の悪さは変わっていなかったか……。はいはい。付き合いますよ」
「それれこそ蝉代らの……。飲むわよ〜それにしても本当に羨ましいよ……。サイズは上からいくつなのよ」
 岩切の質問に蝉代は小声で
「上から92、58、89。ちなみにブラのサイズはGよ……」
「そうか……。世の中のナンパな男が放置しては置かないだろうな」
「まあ、そうね。今やっている店で男からのナンパ目的の客がうるさいわね……」
 そういいながら蝉代はスピリタスを呷った。で、直子達の方は……。
「これれ。5本目〜らの……」
「美春これ以上は無理よ。これ以上飲んだら貴方急性アル中で死ぬわよ……」
「直子ひゃんにかつのれす……」
 そう言って美春は力尽きた。
「しょうがないわね。一寸美春を介抱してくるから……」
 そう言って私は彼女を抱きかかえて洗面所へと連れていった。
「ゲホゲホ……う〜。死にそう……」
「そう、思いっきり吐いちゃいなさい。まったく。無茶するわね」
「ありがろう〜。直子ひゃんにほれちゃいそうれす〜。ふにゃ〜」
 そう言って美春は私に抱きついていた。で、私のほうもかなりアルコールで酔っていたのでバランスを崩してぶつかっていた。
「きゃ」
「あ、すいません。ってあずささん・・」
「あれ、なんであなたと美晴さんが此処にいるのかしら」
「ん。今日この近くであったイベントで出会って意気投合して飲んでいたところ。で、彼女が酔いつぶれたから介抱してやっている。あずささんこそどうして此処に」
「あたしは、たまの休みだから羽を伸ばそうと思ってね。もしかして治子も来ているのかしら」
「もちろん。来ているよ」
「じゃあ。案内して直子。治子に言いたいことがどっさりあるしね」
 私は少し迷ったが、いっそ此処で蹴りを付けたほうがいいと思い私はあずさを治子さんの所へと案内した。
「ん。あらら。あずさちゃんじゃあない。久しぶりだワン」
「あー。つかさ。抜け駆けするつもりだったんでしょ」
「違うよ。少なくてもボクはもう治子ちゃんの争奪戦からは手を引いたよ。それに治子ちゃんにも気になる相手がいるんだワン。治子ちゃんも満更じゃあないみだいだし」
「ん〜。それはいったい誰なのよ。もしかしてあんた」
 そういってあずさは静かに飲んでいた勇蔵に絡んできていた。
「へえ〜。凄くごつい人ね。もしかして治子に憧れている人って貴方かしら〜」
「違う。治子さんに恋焦がれてるやつはそこにいる。俺は直子ラブだ」
 そう言って勇蔵は隅で寝ている純一を指差していた。それを見たあずさは
「へえ〜。ひ弱な優男にしかみえないけれどね。貴方はどうして此処に」
「俺か。俺は直子に会いに来た。俺は立川だ。君はだれだ」
「そうね。私は日野森あずさよ。直子とは少しの間だけど同僚だったわ」
「そうか」
「ところで、あずささん。治子さんに何か言いたいことがあったのでしょ。言わないと。治子さん酔いつぶされるよ」
 私の指摘にあずさは治子の下に駆け寄った。
そして、それを見ていた勇蔵は
「凄い人だな」
「ええ。どうやら治子さんにホの字みたいだけど。どうなることになるか楽しみね。くくく」
「直子……。ずいぶんと腹黒くなったな。どうだ一献」
「もらうわ」
 そういって私と勇蔵は二人で酒を飲み交わしていた。で、美春のほうはあの後すぐに酔いつぶれて眠りこんでいた。
 一方、治子さんたちは……。
「治子〜。貴方は一体誰が好きなの。今、この場所でハッキリさせて。もし、あたしが治子の一番で無かったとしても良いわ。誰なの」
 と、あずさが酔っ払った状態で治子に絡んできた。で、美春を除いた4号店の皆さんも興味津々といった感じで聞き耳を立てていた。
「もしかして。あたしかな」
「まあ、大体想像はついているけれどね」
「そうね。この際ハッキリ聞いておいたほうが良いわね。たとえ玉砕しても……」
「それは……。ええい。わかったわ。私が好きなのは……。純一君よ……。これでもんくないかしら。日野森」
 治子さんは見事にカミングアウトした。それを聞いたあずさ、朱美、貴子、さやかは……。
「な、なんですって〜」
「あらら」
「まあ、こうなるんじゃあないかと思ってはいたけれどね。あーあ」
「くっ。かくなるうえはあいつを殺す……」
「高井さん。あたしも同じ意見よ。あそこに寝ている純一君を殺して治子を……」
 と、まあ、なにかやばい雰囲気をだしていたので私と勇蔵の二人は止めに入った。
「一寸、一寸。純一君に指一本でも触れようものなら私と勇蔵が相手になるわよ」
「やつは俺達の友だ。友をやるやつは容赦はしない。たとえ女でもだ」
 そういって私と勇蔵の二人は指を鳴らしてかまえていた。
「ふーん。なら、直子あなたから血祭りにあげるわ」
「貴方を排除するわ。そして治子のために……」
 そういって、あずさとさやかのふたりはその辺りにあったビール瓶叩き割って、破片を持って私達に襲い掛かった。
「直子」
「ん」
 私と勇蔵は切りかかろうとした彼女の腕をつかんでそのままねじり上げた。
「いたたた」
「なんなのよ。貴方達は」
「まったく。恋は盲目とはよくいったもんだな。日野森といったな。君の体に消えない傷を残したくない。このまま引き下がれ、そうでないなら傷を残す。女に傷を残したくないのだ。ぐお」
「勇蔵!」
 あずさが勇蔵の股間の急所を蹴り上げてひるんだ隙にあずさは自由になって治子に襲い掛かろうとしていた。だけど……。
「!!!」
「日野森。やめな。いまならまだ間に合うは直ちゃんが本気になったら貴方死ぬわよ……」
「はったりよ。治子あなた怖気ついているんじゃあないの」
「そう。日野森、貴方いいひとだったわ。直子の恐ろしさをわが身で知りなさい」
 私はさやかの鳩尾に一撃をくれて気絶させそれから流れるようにあずさの懐にもぐりこみ強烈なローキックをあずさの足元に食らわせその衝撃でバランスを崩して倒れたあずさの襟元を掴んで片手で持ち上げた。
「さて、どうやって料理しようかしら……。貴方は私達のマネージャーを殺そうして、それを止めようとした私の恋人を傷つけた。貴方には二つの道があるわ。ひとつは降伏して、わたしから一撃食らう。もう一方は両手両足をへし折られてそのきれいな顔をズタズタにされたあげく錨を抱いてレインボーブリッジから紐なしバンジージャンプをするか。どっちを選びたいあ・ず・さ」
 私は思いっきり怒りに満ちた状態であずさに向けて地獄の使者のような声を上げて問いを聞いていた。
「日野森。直ちゃんは本気よ……」と、治子。
「わ、わかったわ。降伏する」
「そう、聞き分けが良くて助かるわ。っと」
 そういいながら私はあずさに対して強烈なレバーブローを一発食らわせてた。悶絶するあずさ。
「直ちゃん……。つくずく貴方だけは敵に回したくないわね。ところで日野森はだいじょうぶかしら」と治子が聞いてきた。
「大丈夫。威力はかなり抑えてある。本気での一撃じゃあないわ。ところでさやかのほうは……」
「ん。大丈夫だ。それにしても彼女も災難だな。一日に二度もくらうとはな。むん」
 そういいつつ。勇蔵はさやかに気を入れていた。
「んん〜。はっ。治子……」
「大丈夫か。まったく。直子に手を出すとは命知らずね」
「日野森さん……。貴方もやられたのね」と、さやか。
「ええ。まさか深山さんがここまで強かったなんて……」と、あずさ。
「私は私や彼に対して敵意をもって来る人には容赦しないわ。もし今度手向かうようなら今度こそ容赦しないわよ……」
「わ、判ったわ。直子に対して敵対したらどうなるか骨身にしみたわ。それにしてもあれで威力を抑えたというなら本気だったら……」
 あずさの問いに朱美が答えていた。
「多分、内臓破裂を起こしていたわね。で、即座に病院に行けば助かるけれどそうでなかったら確実にあの世行きになっていたわね。あずささんだったわね。治子にフラレタ者同士で飲まないかしら」
「あれ、貴方は朱美さんでしたね。そうね。確かにフラレた者同士で自棄酒しますか〜」
「あずささん。私も自棄酒飲むわ」
 とまあ、4号店のみなさん(美春を除く)とあずさ、つかさのフラレ組みは治子を巻き込んで飲んでいた。
「ちょっと〜。直子〜。それよこすんだワン」
 そう言って。つかさちゃんは私が飲んでいたビンをひったくってのんでいた。
「あ、あの。それスピリタス……。まあ、いいか。いっそのことひっくり返って寝たほうが良いかも……」
 私があっけにとられていた直後周りから悲鳴が上がっていた。
「な、何……この酒」
「咽喉が火事、目が火事。胃が火事だよ〜」
「ゴホゴホ。なんてお酒なの」
「……。深山直子は化け物かしら……」
「やっぱり。いやな予感がしていたんだ。飲まなくて正解だったよ」
「そうだね。でも、治子ちゃんどうしようか……」
「まあ、死ぬことは無いと思うよ。つかさちゃん。これ以上はやめておこうかしら」
「そうだね。う〜。治子ちゃん悔しいよ。でも、純一君の思いは本物だよ。その思いに答えてあげないとボクが彼を取っちゃうよ」
「冗談じゃあないわ。貴方には負けないわよ。つかさちゃん」
「じゃあ。約束のいっぱい」
「ん」
 そんなこんなで治子とつかさはごく少量のウィスキーをお互いのグラスに注いで同時に飲んでいた。
「さすがにきついね。ボクももう駄目……きゅー」
「わ、私もあれだけやった後でこの酒盛りは私ももう限界。お休み……」
 とまあ、治子とつかさの二人も寝入っていた。私が周りを見ると私と勇蔵以外には蝉代と岩切がちびちび酒を酌み交わしていた他はみな死屍累々の有様であった。
「しょうがないわね。せめて彼女達に毛布でもかけてやりますか」
「そうだな。なら俺も手伝ってやろう」
「ん。直子。私も手伝うわよ」
「蝉代には恩義がある。私も手伝おう」
 と、言う訳で私達は酔いつぶれて転がっている連中に毛布をかけてやり、散乱している空き瓶などを片付けて廊下にだしていた。
 その作業が終わる頃には私達もすっかり酒が全身に回っていた。
「これは……。あら、あらら。きゅー」
「お、おい。岩切しっかりしろ。あ、大丈夫か。寝ているだけだな。私ももうだめ……」
 と、まあ蝉代も酔いつぶれていた。
「ふふふ。純一君と治子さんうまく行くといいわね……くくく」
「もしかして、いくつか細工したのか直子」
「ええ。治子さんとつかさちゃんの二人を純一君の両側に寝かせてやったのよ。両手に花だね」
「直子……」
「勇蔵……。ん……」
 と、まあ、二人っきりになった私達はある意味お約束な展開となったわけである……。
 で、翌日治子さんが吹っ切れたのかどうか知らないけれど、純一君とラブラブなカップルっぷりをみせつけてくれていたので私は少しうらやましく感じちゃったな。



(続く)

管理人のコメント


 大勢で旅行に出た時の定番と言えば、そう宴会です。まぁ、ピアキャロの面子はしょっちゅう宴会に走ってますが……主に貴子の影響で。

「私は……そうね。スピリタスある」

 良い子は直子みたいにストレートで飲んではいけません。死にます。いやマジで。
 
 
>「直子さん。さっきは不覚を取ったけれど。今度はこれで勝負です」
>「望む所よ。どこまでいけるか腰が抜けるまで飲むわよ」

 直子と美春が仲良くなるのは、ある意味予想が付くかも。昔やんちゃしてた同士ですし。
 
 
>「あの〜。治子さん俺……。貴方のことが好きです。そしてあの頃からあこがれていました。でも、今は憧れよりも、貴方を支えてあげたい。今は、まだヘボヘボのマネージャー候補にしか見ていないのかもしれなくても、俺は治子さんの事を支えてあげたい。それが俺の本音だ……」

 告白しやがった! さて、治子はどうするのだろうと思いましたら。
 
 
>「それは……。ええい。わかったわ。私が好きなのは……。純一君よ……。これでもんくないかしら。日野森」

 ということで、こちらの治子は身を固める事になったようです……本家(Seaside Bomb Girl!)の方は、一生結婚できない予定ですが。
 
 
 そんなわけで宴会も終わり。さて、翌日以降の展開やいかに?



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