暗い何も無い空間に浮かぶ不気味な笑みを浮かべた仮面、そして仮面より染み出るように現れるは黒い紳士服とシルクハットといった男性的な格好をした何か………
しかし、はちきれんばかりの胸は、ソレが女性であることを表していた………
「この度は我等の劇場においでくださってありがとうございます。……あ、自己紹介がまだでしたね。では、改めまして……はじめまして、私は、この劇場の案内役兼語り手の1人を勤めさせてもらっています本名『会津 白音』、役職名『トゥルー・イン・ザ・マスク(仮面の中の真実)』と申します………。前回の父『会津 正男』に引き続き、前回の話の続きの語り手となってお客様たちを異界へとご案内いたします……」
その言葉とともに場面は移り変わり、何やら不安定な空間へと移り変わる。
まるで、「夢」と「現実」の境目のように………。
「それでは、ごゆっくりとお楽しみください………」
そして、背景に溶け込むがごとく消えていく女性………。
……………夢……………
そう、……………夢を見ている…………
……物語が本格的に廻り始める前の夢…………
「………なんでさ……」
少年の憂鬱な呟きは暗い地下室の中で静に闇に飲まれていった………。
その少年はというと………
何やら妖しげな光を放つこれまた意味ありげな魔方陣に描かれた、『魔術師の工房』…………というよりも、『これから地獄の超悪魔『バーゲ・ン・マエッノ・オバタリ・アーン』への生贄の儀式』のど真ん中に『供物』のように簀巻きにされ、周囲に『安っぽい』宝石製剣……のミニチュアで囲まれた姿で、今当に「あかいあくま」生贄になろうとしていた………。
………ってか、『バーゲ・ン・マエッノ・オバタリ・アーン』って誰だ?
「なんでさ………」
少年は誰が聞くわけでもないその疑問の言葉をぶつけ続けていた…………
そう、部屋の主であるツインテールの猫かぶりにして『遺伝性ドジッ子の末裔』たる「遠坂 凛」こと「あかいあくま」以外は………。
「昔の人は酔い事を言ったわね……」
「まて、何か変なこと言わなかったか?!」
「『質より量』と……」
「人の話を………無理か」
「と、言うわけで…………衛宮君は……
さっさと宝石剣を投影しつづける
わかったわね♪」
「アイ………」
事の内容はこうである、
魔術師『遠坂 凛』は、弟子?にして色々と微妙な関係である少年『衛宮 士郎』の有する唯一の魔術系統である『投影』(「強化」や「解析」などもできるけど)を使用し、無数の『宝石剣』………現代科学や魔術では到達できない領域の担い手である『魔法使い』の1人で、同時に運営される並行世界を『個』として移動できる『第二魔法』の使い手たる『キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ』の持つソレ……の劣化品を大量生成し、ある方法で連続させる事で遠坂の魔術師の大師父たるゼルレッチの『宿題』……第二魔法への到達……は、無理にしてもそれに近い領域に到達し様としているのである。
勿論、『衛宮 士郎』を拉致っての所業である。
「………(幾ら寝不足だからって………夕食の買い物途中に人を拉致るなよ……。ただでさえセイバーと藤ねぇが「今日のお昼は少ない」って愚痴ってたんだぞッ!? ってか、宝石の繋ぎに「水あめ」や「妖しげな事故現場から持ち出したガラス片」を使うのは止めてくれッ!? それは無理でも、あからさまにスペルが間違ってるとしか考えられない魔方陣をどうにかしてくれッ!!!
………うぅ……声に出して言えない………)」
だが、そんな士郎の不満と不安はよそに………
「完ッ成ッ!!」「ほんとにできた……」
胡散臭い雰囲気満載では在るが、素人であろうともソコに渦巻く桁違いなまでの魔力の奔流と異質性が判る、ドエライ産物の儀式魔方陣がそこにはあった………。
「さて♪早速起動を……「あ、あの……」ん?何よ……何か私に文句でもあるのぉ?衛宮君♪」
遠坂の魔術師は気分が最高潮に成っていたのを害されて不気味な笑みを浮かべながら弟子の方に顔を向ける。
「いや、そうじゃなくて………何で俺、未だに縛られたまんまなん「あ(ガコン)」…デ……ショ?」
「「ガコン?」」
と、二人の視線が向いた先には………
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
「「あ」」
起動を開始している魔方陣がそこにはあった。
更に、不幸な出来事は重なり、
―ズズズズゥーーーーーン………―
突如、地下室が揺れたかと思うと……
「ここですかッ!?シロウッ!!!」
青いドレスの上に銀の鎧を纏い、光り輝く最も有名であろう聖剣『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』を携えた騎士風の少女、『セイバー』こと『アルトリア・ペンドラゴン』が地下室のドアを蹴破り……
「………クスクス………姉さん………クスクス………お仕置きですよ………クスクス」
「さ、桜(汗)」
幼い時に色々あって離れていた凛の実の妹・不気味な笑みを浮かべた紫色の髪の少女、『間桐 桜』が眼鏡をかけたグラマーな大人の女性『ライダー』(真名は『メデューサ』)とともに影から表れ、更に止めとばかりに……
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ッ!!!!!!」
両手に『蒼タイツの釣り男を掴んだまんま気絶している男装の麗人』と『金ぴかなお坊ちゃんを掴んだまま疲労しきってグッタリしているシスターに見えないシスター』を豪快に掴まえ、腰に『鉛色の肉体の大男と白い幼女(何故かブルマ)とメイド二人』を引き摺りながら、通称『衛宮家の暴君』こと、『藤村 大河』(藤ねぇ)がドアの後ごと蹂躙しながら突っ込んできた。
「「「「…きゅう…」」」
先に乗り込んでいた3人ごと踏んづけて。
後、藤ねぇの突撃の際に吹き飛ばされたと思われる襤褸切れ状態になった赤い男が地下室に転がっていたとか………。
ついでに誰もその存在に気づいていなかった事を記しておく。
……その後、そこで展開されるは絵にも文章でも表せられない様な混沌の極地たる惨劇。
それに呼応するかのように暴走し出す魔方陣。
そして、
最後のスイッチが入る。
「?何じゃ?」
何処からともなく表れた如何にも意志の強そうな風貌をした老紳士………。
その手には『宝石の剣』が握られており、剣からは万華鏡の如き光と魔力が感じれ……、
すぐさま魔方陣と共鳴して暴走し出しました。
その結果………
「「「「「あ」」」」」「「「「(気絶中)」」」」「「■■■■■■ッ!?」」
世界は……
白い闇に覆われた………。
―精霊獣奇譚・前夜祭―
―とある不幸で幸福な結末―
―第二話 とある正義の味方志望(と魔法使い)の結末(後編)―
………ユメ………ユメをミテイル………
タノシイユメ……ヤサシイユメ……ナツカシイユメ
ソシテ……
コワイユメ……
少女の意識が気付くと、ソコにあったのは骨折した自分の両腕と片足……
目の前に広がるは、
片目を潰されながらも巨大な竜に挑む彎曲刀のような角を持った大きな狼の死闘。
少女は思った……
―ああ、アノ時の夢なんだな……―
と……。
巨竜相手に善戦するも徐々に追い詰められていく狼……
見るからにいらついている巨竜……
そして、
その巨竜の爪は傷ついて動けないでいる自分のほうに向かって振り上げられ………
そこで……少女の意識は眠りより目覚める。
「………また、あの時の夢………」
眠りより目覚めた少女の目には涙が溢れていた……。
その脳裏に浮かぶは自分を庇って潰される幻獣の狼。
例え、自分のハジメテ(何であるかは各自のご想像に任せる)を奪った相手であろうが、例え、かつての養父の約束を閉ざす切っ掛けとなった畜生であろうが、
何だかんだ言って、心細かった自分を支えてくれた恩人であった、自分にとって大切な娘を授かる切っ掛けを作ってくれた存在だった、失った道の代わりに新しい道を示してくれた標でもあった。
だから、悲しかった。
失った事を……守れなかったことを…………。
少年…『衛宮 士郎』が『侍(女)「シロ」』として“転生”(注1)して魔界に堕ちてきて数百年(悪魔達からの感覚としては数年か十数年程度の感覚らしい…)の時が流れていた。
そして、寝床から起きて数刻後……
「ゴレスさん、それはガオさんの煮物です!あ、ドロロさんつまみ食いしましたね?つまみ食いしましたよね?お仕置きです(キラーン)、投影(トレース)、開始(オン)」
ドスドスドスドスドスドスドスドスドスドス
彼女は『魔王城』の食堂にいた。
あの命の危機に瀕した巨竜の襲撃はその後、駆けつけた『魔王』の手によって撃退され、「身重であった」彼女は済し崩しに善良であり紳士であったその時の魔王の温情により『魔王城』で勤める事となった。
最初は悪魔らしからぬ彼女への他の悪魔からの嫌がらせなどがあったが、その料理の腕前と、『投影魔術』による反撃などで次第に認められていき、数百年たった現在では『食堂の主』、『家事の守護者(ハウスキーパー)』、『絶対家政婦たる絹の妖精(シルキー)』などと呼ばれるようになっていた。
それと……
「クー、ドロロさんをカイガラさんの所まで運んでいって」
「はーい、ママ」
そう返事したのはシロ…彼女によく似た容姿(着物も含む)にイヌミミとイヌシッポに銀髪といった何かとマニア受けしそうな姿をした少女………シロにとっての愛娘の『クー』である。
様々な剣が刺さって針鼠のようになったつまみ食い常習犯忍者(『ドロロ』LV.69)をクーは軽々と……
「んしょんしょ」(ズルズルズル…)
引き摺りながら食堂を出て行った。
どうでもいいが、この光景はすっかり朝の一場面と化しており、ドロロがつまみ食いが成功するかよりも、何本剣が刺さるかでトトカルチョが行われているほどである。
「よっ、元気にしているようじゃな」
髑髏を模したフードを被った眼鏡の少年がキッチンに顔を出してきた。
「あ、ゼルさん、いらっしゃい。」
朝食のピークを過ぎた時間帯に食堂の聖域を訪れた少年に対してまるで目上の知り合いか何かのように応対している。
実はこの少年……科学や魔術では到達できない領域の担い手である『魔法使い』の1人、『キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ』その人である。
何故魔界にいるのか?何故このような姿なのか?という疑問はあるであろうが、事の発端は冒頭の「何処からともなく表れた如何にも意志の強そうな風貌をした老紳士………」という所にある。
そう、ゼルレッチもはその暴走に巻きもれたのである。(因みに、その混沌とした地下室に現れた理由は「『第二魔法』への到達が可能であると判断したから見に来た」とのこと)
その結果、士郎がシロへと到ったのと同じく、
『転生』に巻き込まれて『ドクロ』と呼ばれる「魔法使い」(この魔界では魔法使いも魔術師そんなに差はないらしい)の一派に転生したそうである。
まぁ、面識が本の一瞬しかなく、その上、認識していたかどうかも妖しい状況であったのではじめて対面した時は他人同然であったが………その辺から知り合いにいたるまでは又後日という事で……………語られるかどうかは微妙ですが。
「ところでゼルさん………宝石剣の研究状況は?」
「う〜〜〜〜〜む〜〜〜〜……ハッキリ言って著しくないのぉ……。この魔界に面した世界には十分移動可能なんじゃが……それ以外の世界となると………」
「やっぱり………世界の概念、システム、法則性、伝説や伝統など諸々があの世界と違うから?」
「うむ、それもあるが………ただ……」
「ただ?」
「いや、ワシらがアノ世界に戻れんでも支障はないじゃないかと思ってな。ワシの場合は並行世界のワシとかが存在しておるから何とかなるじゃろうし、お主に関してもここ(魔界)での生活が馴染んでおるじゃろ?」
その魔法使いの清々しいまでの笑顔で発現された「別に帰れなくてもいいんじゃねぇーの?」的な発現に彼女は………。
「それもそうですね(キッパリ)」
これまた清々しいにこやかな笑顔でそう宣った。
「じゃろ?そりゃそうと、今日は「鮎の塩焼き定食」を頼もうかの」
「はいはい♪クー、冷蔵庫から今朝仕入れた『魔界鮎』出してきてー」
「はーーい♪」
そんなこんなで忙しくも幸せな毎日は続いていた……。
まぁ、ここは魔王城の一角を間借りしている社員食堂のような場所であるのだが………彼女の料理の腕前と、代金さえ支払えば外来者にも料理を振舞ってくれる気前のよさで度々此処を部外者が訪れるのだが………。
「(セイバーや藤ねぇ達はどしてるかな………)「美味しい御飯出してくれる食堂ってここー?」って、いらっしゃ………」
そう、今回のように……。
ただ、今回ばかりは今までとは勝手は違うようで………。
「もぉっ!オフジったら勝手に突っ込んで言っちゃうんだからっ!!ごめんね、バーサーカー……無理させちゃって……」「■■■■■■■……」
ゴーグルのついたネコミミ帽子を被り、袖の長い服を着た少女……多分、『盗賊』の一種であろうと思われる少々長めの銀髪の少女が、市崎に食堂に入って来た低い背丈に角付きの鉢金、紅白の着物(何故か『虎の紋章』付き)を纏った少々金の混じった銀髪の少女……異なる魔界の剣の達人の一派とされる『ソードマスター』の女性に文句を言い、鉛色の巨人を労わるようにしている。
「まぁまぁ、あ、あれ…?お姉さん?おーい、お姉「イ、イリヤ…?それにバーサーカー……?」へ?」「え゛?」
その後、ソードマスターに引き連れられた一団とも一悶着あったのだがこの場では省くするものとする(かなりグダグダでベタな内容であることと、かなりメンドいため(爆))。
その後、あまりにも外部からの来客が多い事と所定の事情のため、城の外に店を出す事を魔王『クリチェフスコイ』に相談した所、アサッリと許可が下り、城近くの場所に食堂の店を出したシロ……。
最初の頃は城の住人からかなり残念がられたものの、城の直ぐ近くであることなどから、直ぐに皆慣れていった。
それから更に百年後………
―食堂『剣』―
「ママー」「ん?何かようなのクー」
店を切り盛りする母子の姿がそこにはあった。
百年たった後でも魔界に堕ちてきた時とあまり変わらない容貌をしており、変わったといえば身長位の物である。
その様子は見ているだけでは微笑ましい親子の姿であるが……
「ん、こんどね、『ラハール』陛下の命令で『エトナ』お姉ちゃんとこの前来た『ハナコ』ちゃんと『ゲヘナの海』でドラゴン狩りするの♪」
などと、『前の世界』の魔術師が聞けば卒倒するような内容を宣っている。
「あらあら、それだったら新鮮なドラゴンのお肉が手に入りそうね………」
しかも食べる気……いや、料理の素材にする気満々である。
「うん♪あ、そうだ。(ゴソゴソ)はい、これ、今朝の稽古がてら狩って来た『コカトリス』♪」
にこやかに返事をし、今朝狩って来たばかりの苦悶の表情を浮かべた『コカトリス』(血抜き済み)を母親に手渡す少女……。客観的に見ているとハッキリいってかなり怖いです、ハイ。
「あらあら、これはいいコカトリスね……うん、今日の日替わり定食は『唐揚げ』がメインね♪」
笑顔で娘の狩って来た獲物を品定めし、定食メニューを決めるシロ………。
かなり魔界色に染まっている事が見受けられる。
っと、その時……
ガララララ
「あ、いらっしゃい♪………あら?」
丁度準備も終わって、客の方向に振り返ってシロはまたもや(百年前のように)固まってしまった。
「リン、本当にここは大丈夫なんでしょうねッ!」
「何よ、私を疑ってるわ「この前食べた場所で選んだのも真っ先に暴れたのも姉さんじゃなかったですか?」う………で、でも今回は大丈夫「そういって“うっかり”失敗しつづけたのは何処の誰でしたか?」うぅぅ……今回は大丈夫よ……証言の裏も取ってあるし………(泣)」
入ってきたのは4人組、1人はがま口のような帽子が特徴的なゆったりした服装に髪をツインテール状にした『商人』の少女で、
2人目は黒いドレスのようなローブと白いリボンをつけた「魔法使い」の少女、
3人目はアイマスクに露出度の高いボディコンのような服を着た紫色の長い髪の女性、
そして、シロが最も目を引いたのは、青いドレスの上に銀の鎧を纏った彼女が一日たりとも忘れた事がなかった騎士風の少女…………ただし、胸は非情なまでに発育していたが。
そして、思わずその一言を呟いてしまった……
「セイバー……いえ、アルトリア?」
、と。
そして、その声を聞き取った騎士風の少女は…
「!?何故貴女が私の名前……その赤い髪にこの感じ………ま、まさかシロウッ!?」
瞬時にシロの正体を見破る。
「へっ…………?」「………(私よりも背が高そうですね♪)」「先輩が女性に先輩が女性に先輩が女性に先輩が女性に先輩が女性に先輩が女性に……いいかも……」
そして、徐々に混沌の幕は開いていき、
「ママ〜この人達と知り合いなの?」
「あ、クー」
キッチン部分より駆け寄ってくる少女を見て4人組は………
「シ、シロウ、まさかあなた、子供をッ!?!?」
「衛宮君が子供を衛宮君が子供を衛宮君が子供を衛宮君が子供を衛宮君が子供を」「………犬の耳と尻尾?」「先輩の子供先輩の子供先輩の子供先輩の子供先輩の子供先輩の子供先輩の子供………父親は誰ッ!?まさか青タイ○ッ!?それとも金ピカかッ!?」
などとドンドン深まっていく混乱の渦。
更に、
「あーーーーーそっちの魔法剣士はセイバーちゃんッ!?おっぱいおっき………羨ましくなんかない、羨ましくなんかない、お姉ちゃん羨ましくなんかないもんッ!!」
と、実は『藤ねぇ』だったソードマスターのご入場を皮切りに……
「へぇ………リンが商人もどき……ねぇ………皮肉が利いているわね」
「セイバーの嬢ちゃん…………立派になっちまいやがって…………」
「ぬぅ……これはこれで………」
亜光速で状況は『ゲヘナ』へと陥っていきましたとさ……。
そして、その混沌の一角では………
「ふぅ………何時もよりも騒がしいですねぇ………まぁ、それでも味を落さず、手早く注文をさばく手腕は流石としか………。それにしても、あの『食い合わせで麻痺した少女』がここまで到るとは思いませんでしたがね」
などと呟きつつ『精進料理定食』を食べながらその混沌を眺める無表情な仮面と紳士服の怪人がいたとかいなかっとか………。
この後、様々な物語が展開されるのだが、
今回の物語は此処までという事で………。
………
「いかがでしたか、皆さん?
大変名残惜しいのですが、あっという間でしたが今回の舞台は此処までとなってしまいました………。
はてさて、これからこの方達はどのような物語を奏で行くのは見当もつきません。
ですが、騒がしくも退屈のない日々を送るのは間違いなそうです。
それでは、皆さん………
またのご来店」
「「お待ちしております」」
お・ま・け!
―食堂『剣』・シロの部屋(和室)―
「シロウ」
「なに?セイバー♪」
「何故、私の体を触りまわっているのですか?それよりも、何故、着物を脱いでいるのですかッ!?しかも何故、何も穿いてないのですかァァァッ!?」
「んーーー……ぶっちゃけ私ってかなり欲求たまってるのよねぇ〜〜〜〜」
「で、では一体な……「投影開始(トレースオン)♪」…ぜって……………はい?」
「っと、ゆーわけで………相手になってね(はぁと)」
「ななななななななななななんですかこれはッ!?何故このようなものが私の股間にッ!?!?」
「だ・か・ら♪相手になってほしいの♪あ、安心して、本物と同じ機能だから幸せ家族計画もバッチリだよぉ〜(はぁと)」
「………はははは………あ、あの純情だったシロウが……シロウが…………あははは…………これは夢です……夢なんです………夢なんですよ「もっと現実を見ようよセイバー」」あははははははは……」
「う〜〜〜ん〜〜〜……魔界生活が長いから結構染まっちゃったのかもね……。それはともかく、さぁ、今夜は寝かせないよ♪せ・い・ばぁ〜……。 一緒に○○○○頑張ろうねぇ〜〜〜〜(はぁと)」
―その後、何があったのかは秘密である……―
―ただ、その時の音声の一部をうかがって見ると……
「お尻も……」、「胸おっきくなったね♪」、「やめてくださいッ!!」、「もうでませんッ!!」、「シ、シロウ……もう、勘弁してくださいぃ〜〜〜(泣)」、「ハァハァ……先輩……はぁはぁ」、「うわぁ……はぁーーーどぉ〜〜〜……」、「お姉ちゃん寂しいやら辛いやら泣けてきたよ……」
等という言葉が聞き取れていたとのこと―
次回予告
ソレは始まりの日
「ちょ、ちょっとまて映画の撮影かッ!?それともドッ○リカメラかぁぁぁッ!?」
日常は崩壊し、
「あの服は谷沢か……?うぇ……ひ、人を喰ってやがる………しかもよく噛んで」
その日、世界を生贄にし、
「どうなってんだよこりゃ…………どうなってんだよコレはぁぁーーーーーッ!?」
異世界は産まれた………
次回、精霊獣奇譚・前夜祭―とある不幸で幸福な結末―
第3話(オリジナル)
『ソノ日、世界ハ一度終焉ヲ迎エタ』
をお楽しみに……
後書き
うっわ〜〜〜〜〜……無理矢理な理論ですいません(TOT)。
無理矢理支離滅裂な展開ですいません(TOT)。
文書能力と構想が貧困でスイマセン(TOT)。
後、前回と今回の表現が違うのはわけがあります。
前回は狂言廻しや喜劇を表現するために使っていたもので、今回は全体の内容を表現する形となっております。
………決して自分の技術力の無さや文章構成の荒さ、管理人様からの忠告と指摘を隠すためのものでは有りません(爆)。
後、各個人のこの作品での位置付けに関してはまた次回という事で………。
ほんでは。
※転生
この世界の魔界では「転生」することで高位の存在や別の種族になることが出来るシステムが存在する。
ただし、そのためにはその存在と等価なマナやレベルの初期化などを引き換えにしなければならず、また、特定の存在は転生しても別の存在にはなれない(能力の特性は強化できるが)。
おまけのおまけ
―ここは何処かの家庭の一場面―
―どこにでもあるような日本的家庭の一場面に見える何か……―
「ただいま」
「あ、父さんお帰りぃ〜。今回の副職はどうだった?」
「あぁ、あの魔界の『神機』は元々世界のシステムに合致した物らしくてな、放置しておても大丈夫だそう何でな、ほって置いた」
「ふ〜〜〜ん……っで、その本は?」
「あぁ、これはあの魔術師の少女が拾った本で、
今回の騒動の元凶でな、
あのマコトさんの作品らしくて、どうやらどっかで落として何らかの伝を伝って魔術師の手に渡ったらしい……」
「へぇ、で、タイトルは?」
「『誰でもできる簡単魔導機関の製作法』……何でも、確かに簡単に魔導の結晶ともいえる儀式や術式について書かれてあるんだが……制御方法にまで手が廻らなくてな、そのため事故が多発して発禁になった品らしい」
「うわ……こりゃまた厄介なものを………」
「まぁ、どっかの編集者が『たまたま』拾って量産したものだったらしくてマコトさん自体は御咎め無しだったそうだがな」
「あーあー、あの人運が凄まじく悪いしねぇ……」
「白音、帰ってるんなら夕飯のしたく手伝って……って、あら?アナタ、お帰りなさい」
「おぉ、夕日さん、ただいまです」
それは何処にでもあるような一般家庭の姿そのものであった………。
住民が「仮面をつけた紳士服の男」と「父親と同じような姿をした娘」、「第3の目の在る幼女っぽい女性」出なければの話だが………。
管理人のコメント
前回でいろいろ凄い事になっていた本作品ですが、二話目もノリは変わらないようです(笑)。
>地獄の超悪魔『バーゲ・ン・マエッノ・オバタリ・アーン』
それは手強そうだ……
>勿論、『衛宮 士郎』を拉致っての所業である。
さすが凛。傍若無人です。そして士郎君哀れ。
>突如、地下室が揺れたかと思うと……
まぁ……士郎救出にきたのかもしれませんが、どう見てもトドメを刺しに来たとしか思えない状況です(笑)。
>だから、悲しかった。
出会いがアレでも、一応愛情は育まれていたのですね。
>「イ、イリヤ…?それにバーサーカー……?」
>1人はがま口のような帽子が特徴的なゆったりした服装に髪をツインテール状にした『商人』の少女で、
>2人目は黒いドレスのようなローブと白いリボンをつけた「魔法使い」の少女、
>3人目はアイマスクに露出度の高いボディコンのような服を着た紫色の長い髪の女性、
>青いドレスの上に銀の鎧を纏った彼女が一日たりとも忘れた事がなかった騎士風の少女
どうやら、「Fate」側の主要登場人物も魔界に転生してきて、これから魔界での冒険が始まるのですね。
>その後、何があったのかは秘密である……
シロ(士郎)……それで良いのか、お前の人生(汗)
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